広島の尾道から呉に向かう道中にある竹原市は、かつて製塩と酒づくりで栄えた歴史町。野生のうさぎと触れ合える大久野島があることでも有名です。観光や旅の途中にお腹が空いたら、やはりその町にしかない郷土料理をいただきたいもの。
今回は塩と酒のまち「竹原」にスポットを当ててみたいと思います。
「うさぎ島」大人気の観光スポット竹原の大久野島
瀬戸内海の展望が美しい広島県竹原市。その瀬戸内には「うさぎ島」と呼ばれる周囲4キロほどの小さな島「大久野島」があります。
大久野島には、約700羽以上の野生のうさぎが生息し、うさぎとの触れ合いにたくさんの観光客が訪れます。大久野島へはフェリーで約15分ほど。竹原市の「忠海港」または「竹原港」の定期ルートが出航していて便利です。
ひろしま竹原観光ナビ
所在地 広島県竹原市中央1-1ー10
問合せTEL 0846-22-4331 竹原市観光協会
公式サイト https://www.takeharakankou.jp/
製塩で栄えた安芸の小京都「たけはら町並み保存地区」
竹原港から町なかへ進んでみましょう。古くは平安時代、京都下鴨神社の荘園とされた竹原は「安芸の小京都」といわれるようにその美しい町並みを残しています。
室町時代から江戸時代に、瀬戸内の交通の要衝として栄えた港町は、製塩業を始め酒造業などをきっかけに、京都や大阪の商人との交流で発展されました。
莫大な富を築いた塩田の経営者たちは、その資金を地域に還元、整備された当時の建物は、今もそのまま暮らしの中に生きています。
その一帯「たけはら町並み保存地区」は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され観光名所として知られています。
酒粕の甘みがやさしいご当地お好み焼き「たけはら焼」
日本のソウルフードともいえるお好み焼きは地域によって様々な具材や焼き方があります。広島県内だけでも、府中焼・三次唐麺焼・呉焼・尾道焼・庄原焼などたくさんの種類があり、ここ竹原市にもそんなご当地お好み焼き「たけはら焼」があります。
地元酒蔵の酒粕を生地に練りこんで焼き上げた「純米吟醸たけはら焼」は、酒粕の旨みと甘さを感じられるやさしい味わい。発祥のお店、1972年創業の「御幸」をはじめ市内の飲食店で提供されています。
お好み焼き 御幸
所在地 広島県竹原市中央5-9-1
問合せ TEL 0846-22-4430
公式サイト:https://okonomiyaki-miyuki.com/
※開店日時は変更になる場合がございますので事前にご確認ください。
旨みたっぷりの御出汁がたまらない郷土料理「魚飯」
竹原のとっておきのご当地グルメをもうひとつご紹介します。
江戸時代に祭事やおもてなしのときに食べられた「魚飯(ぎょはん)」は、竹原を代表する郷土料理。とれたての鯛やカレイなどの白身魚を焼いてほぐし、えび、椎茸、筍など彩りのよい食材と一緒に盛り付けて、旨みだし汁をかけたお料理です。季節やお店によって具材もいろいろあり楽しめます。
瀬戸内の新鮮で生きた素材だからこそ味わえる「魚飯」は、ぜひ地元で召し上がっていただきたい逸品です。
塩のまち竹原の地産地消をいただくレストランルアン
竹原のまちにある「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」は、江戸期の料亭や造り酒屋だった建物などをリノベートした分散型ホテル。
そのダイニング「レストラン ルアン」では、瀬戸内の自然と温暖な気候が育てた季節の食材、こだわりの塩と酒を活かした五感で味わえる逸品をお届けしています。
竹原の郷土料理「魚飯」もご用意しておりますので、ぜひお召し上がりください。
【広島 竹原】NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
所在地 広島県竹原市中央3丁目16-33(フロント)
広島県竹原市本町1丁目4-16(レストラン)
公式サイト https://www.nipponia-takehara.com/