ホタルの生態と生息地、乱舞するホタルが観賞できるスポット7選(西日本)

ホタルが乱舞する風景

初夏の風物詩、ホタルが舞う季節になりました。豊かな自然があるきれいな水辺では、夜になるとたくさんのホタルが乱舞する幻想的な風景をみることができます。自然保護の観点から、ホタルの生態を知って観賞に出掛けましょう。

今回は、西日本のホタル観賞スポットを厳選してご紹介。お近くのルアン会場スタッフからご案内も可能ですので、ご休憩やお食事にぜひお立ち寄りください。

日本に生息するホタルの種類

水辺に見るホタルの光

世界で観測されているホタルは約2700種類いるそうです。日本では約50種類、そのうち光るホタルは14種類ほど。本州ではゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルなどがよく見られています。

種類によって光り方が違い、コミュニケーションを取っています。また同じ種でも光る間隔が東日本では4秒、西日本では2秒との違いがあります。暖かい地域のホタルは少しせっかちのようですね。

天然のホタルが自生する場所

ホタルが生息する水辺

ホタルは街灯の届かない静かできれいな水辺を好みます。深すぎない川底に砂やレキ(大きめの土粒子)があり、餌となるカワニナ(巻貝)のいる穏やかな清流に多く棲みつきます。産卵できる水苔、さなぎになるための土草がある場所が必要です。

天然のホタルが生息できる環境は年々減少しています。ホタルを知ることで、自然環境も守っていきたいですね。

ホタルの一生は短くはかない

ホタルが乱舞する川

ホタルの生涯は約1年ですが、そのほとんどは幼虫期。生まれてから約10か月間は水の中でカワニナやタニシなどを食べながら過ごしています。陸に上がり土の中でさなぎになってから40~50日間は何も食べません。ようやく羽化して成虫になったら10日前後で寿命を迎えてしまいます。成虫の間は水しか飲めず、産卵した後は2~3日でその短い生涯を終えます。

私たちが目にするホタルの乱舞は、子孫を残すため必死にパートナーを探している姿なんですね。ほんの短い期間に精一杯生きて光るホタルたち。そのはかなく美しい光景に心奪われます。

ホタルが飛翔する時期や条件

ホタルとアヤメ

毎年初夏の季節にだけ飛ぶホタル。見られる期間は、地域や気候、平地か山地など環境の違いによって変わります。全国的にホタルが出現するピークはおよそ5月下旬から7月上旬です。

飛翔する時期(例年)
西日本:5月中旬~6月
東日本:5月下旬~7月上旬

飛翔しやすい時間帯
およそ19時~23時
激しく乱舞するピークは19時ごろから約1時間

天候条件
湿気が多く風の少ない夜によく飛び回ります。雨が降る前と後、曇り空や月明かりのない新月のころが狙い目です。

ホタル観賞のマナー

蛍と清流

ホタルは繊細な生き物ですので驚かせないようにしましょう。ホタル観賞するときは、暗い時間帯に水辺の近くを歩くため足元にご注意ください。

服装
歩きやすい靴と、長袖、長ズボンが基本です。帽子や手袋、タオルで首回りを覆うなど肌の露出が少なくするといいでしょう。

虫よけは最小限
ホタルは虫ですので、虫よけをする場合は顔など最小限にとどめましょう。肌にもやさしいハッカ水など自然由来のスプレーだと安心です。

懐中電灯
ホタルが驚かないよう、明るさが弱めのライトで足元だけを照らすようにしましょう。

撮影
カメラのフラッシュも厳禁です。ホタルは人口の光が苦手なため、光らなくなってしまいます。スマホ画面も暗めの設定に。

ホタルを捕まえない
ホタルは弱い生き物ですので、捕まえたり持ち帰らないようにしましょう。手や服にとまったら、やさしく自然に帰してあげてください。

ホタルの群生が観賞できるスポット

ほたるの乱舞

ホタルの群生が観られるスポットは日本全国にありますが、今回はルアン会場から近いスポットを一部ご紹介いたします。

※自然保護の観点などにより、ホタルまつりなどのイベントが中止になっているところもあります。お出かけする前に公式サイトなどでご確認ください。

【三重県伊賀市】種生

自然豊かな里山を見下ろせる見晴らし台がある公園です。

種生ほたるのふる里
所在地 三重県伊賀市種生
問合せ TEL 0595-55-2004(博要地区市民センター)
公式サイト https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_23660.html

【三重 伊賀】NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町

所在地 三重県伊賀市上野相生町2842
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.vmg-igaueno.com/

【奈良県奈良市】奈良公園

東大寺の二月堂裏参道、大湯屋周辺にゲンジボタルの群生が観られます。

大仏蛍
所在地 奈良県奈良市雑司町
問合せ TEL 0742-22-0375(奈良公園事務所)
公式サイト http://www3.pref.nara.jp/park/

【奈良 ならまち】NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

所在地 奈良県奈良市西城戸町4
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.naramachistay.com/

【兵庫県丹波篠山市】市内の川沿い

篠山川に流れるたくさんの支流の川沿いでは、ホタルの乱舞が見られます。

● 熊谷・丸山・西紀 ほか
所在地 兵庫県丹波篠山市
公式サイト https://tourism.sasayama.jp/

【兵庫 丹波篠山】篠⼭城下町ホテル NIPPONIA

所在地 兵庫県丹波篠山市西町25
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.sasayamastay.jp/

【兵庫県朝来市】石田区

地元の保護活動により、ホタルの群生が見られるようになった地域です。

石田区 ほたる観賞地
所在地 兵庫県朝来市石田
問合せ TEL 079-679-2222(朝来市観光情報センター)
公式サイト https://asago-kanko.com/

【兵庫 朝来】⽵⽥城 城下町 ホテルEN

所在地 兵庫県朝来市和田山町竹田字上町西側363
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.takedacastle.jp/

【広島県竹原市】小梨町

「おなし名水」がわきでるほたるの里。毎年6月にホタルまつりが開催されます。

● おなしホタルまつり
所在地 広島県竹原市小梨町10381-1
問合せ TEL 0846-22-0507(小梨地域交流センター)
公式サイト https://www.takeharakankou.jp/event/18594

【広島 竹原】NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町

所在地 広島県竹原市本町1丁目4-16
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.nipponia-takehara.com/

【愛媛県大洲市】柳沢地区

矢落川流域はゲンジボタルの発生地として愛媛県の天然記念物に指定されています。

柳沢地区 ほたるまつり 6月1日~15日
所在地 愛媛県大洲市柳沢地区 柳沢小学校ほか
問合せ TEL 0893-24-2664(大洲市観光協会)
公式サイト http://www.oozukankou.jp/event-natu.html

【愛媛 大洲】NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町

所在地 愛媛県大洲市大洲378(フロント)
    愛媛県大洲市大洲888(レストラン)
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.ozucastle.com/

いかがでしたでしょうか。運が良ければ、満点の星空の下で、数十万匹、数百万匹のホタルが乱舞する光景を観ることができるかもしれません。
日本の夏の美しい風景を残すために、ホタルの生態を知って守り伝え、次世代につないでいきましょう。