近年の健康ブームから健康志向や美意識の高い方、体づくりを行う方など食へこだわる方々が増えています。フレンチ食材でも使われているジビエ肉は、高たんぱく、低カロリー、低脂質でヘルシーなことから人気が高まっています。また、栄養価が高いので高齢者の介護食としても注目を集めているんですよ。ジビエ肉と言えば秋が食べ頃とイメージしますが、鹿肉は春も美味しくいただけます。今回は鹿肉の旬や味わい、栄養素についてご紹介します。
ジビエで人気の鹿肉の旬
鹿肉の旬は春から秋。なかでも春や初夏は絶品です。鹿は木の芽や木の実を主食として食べます。特に春の木の芽は栄養素の高い若芽のため、その栄養をたっぷり蓄えた鹿肉も味わい深くなります。主な狩猟期間は10月頃から2月頃なので、春の鹿肉は手に入りにくく、高級食材になるんですよ。
あっさりした味わいと高い栄養素
ジビエ肉は一般的に臭いというイメージを持たれますが、最近のジビエ肉は適切な処理がされてほとんど臭みがなく、美味しくいただけます。特に鹿肉はジビエ肉特有のくせが少なく、淡泊な味わいで赤身の肉の旨みを存分に感じられます。西洋では高級ジビエで最上級の肉として取り扱われているので味に間違いはありませんね。
ジビエ肉は山をかけめぐる運動量や体に良い自然の食材により飼育肉と比べて筋肉が柔らかく栄養素が高い特徴があります。鹿肉は牛肉のカロリー半分で鉄やビタミンB2の成分量が2倍もあるそう。豊富な鉄分は貧血や冷え性の予防に効果的ですよ。
鹿肉の別名「もみじ」
ジビエ肉は、馬肉=さくら、猪肉=ぼたんなど、別名として花の名前が使われることがあります。江戸時代に獣肉食が禁止された時に、隠語として植物などの名称で流通していたことが由来となっています。鹿肉はもみじという別名があり、花札の絵柄に鹿と紅葉が一緒にのっていることが語源のようです。
ジビエ肉の別名
・鹿肉 もみじ
・猪肉 ぼたん
・馬肉 さくら
・鶏肉 かしわ
ちなみに牛肉や豚肉に別名がないのは、明治時代以降に畜産として流通したからです。江戸時代以前は、鹿や猪の方が主流で、牛や豚はほとんど食べられていませんでした。
フレンチレストランルアンのジビエ料理
北海道の函館にあるNIPPONIA HOTEL 函館 港町のレストランルアンでもジビエ料理を提供しています。ぜひ、ランチやディナーでご立ち寄りください。
【北海道 函館】NIPPONIA HOTEL 函館 港町
所在地 北海道函館市豊川町11-8
問合せTEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.vmg-hakodate.com/
最近は臭みがなく美味しくいただけるというのはジビエ肉の印象を大きく変えたのではないでしょうか。実は日本では昔から鹿や猪はよく食されています。現在のようなジビエ肉といって食べるようになったのは明治時代以降ですが、江戸時代より以前から獣肉を親しみ食べる習慣があったようです。これからも古くからある日本の食文化として継承していきたいですね。