丹波篠山の名産「丹波立杭焼」の窯元めぐりと丹波焼陶器まつり開催

丹波焼のマグカップ

秋の名産品といえば、丹波の黒豆。兵庫県丹波篠山には、全国でも知名度の高い黒大豆の枝豆をはじめ、丹波栗、丹波篠山牛、山の芋など、たくさんのご当地食材があります。
それらの食材をひき立ててくれる名産品がもうひとつ、陶器の「丹波焼(丹波立杭焼)」です。日本遺産の六古窯「丹波立杭」で焼かれた丹波焼は、素朴で自然の味わいがある陶芸品として有名です。

今回は、800年以上の歴史ある丹波焼と、ルアンおすすめの窯元さんをご紹介いたします。

日本六古窯のひとつ丹波篠山の「丹波立杭焼」

ろくろで形成している陶器

兵庫県丹波篠山市は、山に囲まれた地形と盆地特有の寒暖差がある風土を活かした食の産地。食とともに陶芸の町としても歴史も深く、焼きものの産地としても発展してきました。

兵庫県丹波篠山市今田立杭の地域で作られている「丹波立杭焼(たんばたちくいやき)」は、「瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・備前焼・越前焼」に並ぶ日本六古窯(ろっこよう)のひとつとして日本遺産に認定されています。

日本六古窯

正式名称は「丹波立杭焼」ですが、通称「丹波焼」または「立杭焼」ともいわれ、日本を代表する陶芸品として親しまれています。

丹波焼(丹波立杭焼)の特徴

昔ながらの丹波焼の器に盛られた料理
昔ながらの丹波焼の器(丹波篠山市 山里料理 まえ川)

丹波焼の特徴は、茶褐色の土肌と素朴な風合いが魅力。無骨ながらしっくりと手になじみ、自然な温かさを感じられる陶器です。丹波焼に使われる赤土は、量に限りがあり一般には出回っていません。その赤土を練り込み蹴りろくろで形成し自然釉をかけて窯で焼きます。

器を焼く窯は桃山時代まで窖窯(あながま)でしたが、平安末期に改良された登り窯が今も伝承されています。登り窯に松の薪をくべて約1300度、約60時間かけて焼けば、灰と釉薬、土の鉄分によって独特な色と模様が生まれます。

本来の丹波焼は染料を一切使いませんが、最近では色々な染料を用いた淡い色のものや柄、様々なデザインの作品がつくられるようになりました。

丹波焼の窯元めぐり「立杭陶の郷」

丹波篠山の最古の登り窯

丹波篠山市今田には、上立杭・下立杭を中心に約60軒もの窯元があり多くの名工が腕を競っています。県有形民俗文化財になっている長さ約47mの「最古の登り窯」も現存。歴史情緒あふれる路地を歩きながら各陶芸作家の窯元をめぐることができます。

この地域には立杭陶の郷(たちくいすえのさと)、兵庫陶芸美術館など、陶芸好きには見逃せない観光施設があります。陶の郷では、展示即売場があり陶芸作家の丹波焼を見て購入もできます。当日申込みができる陶芸体験も楽しめますよ。

例年10月に開催される「丹波焼陶器まつり」は、マルシェや窯元めぐり市など陶芸に親しめるイベントが盛りだくさんです。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

丹波焼陶器まつり「秋の郷めぐり」

開催期間:例年10月上旬~下旬

所在地 兵庫県丹波篠山市
問合せ TEL 079-597-2034 丹波伝統工芸公園 立杭陶の郷
公式サイト https://tanbayaki.com/
特設サイト http://tanbayaki-toukimatsuri.com/

※イベント内容は変更になる場合がございますので、お出掛け前に公式サイト等でご確認ください。

ルアンおすすめ!7軒の窯元さんをご紹介

美しい丹波焼の器

素朴で深い色合いが美しい丹波焼は、丹波の黒豆や丹波栗、山の芋などの地元野菜はもちろん、どんなお料理も綺麗に色鮮やかにひき立ててくれます。

レストランルアンでは、取り寄せる食材も器も地元産にこだわり、地産地消の取り組みに力を入れています。丹波焼を作られているたくさんの窯元の中から、特にいつもお世話になっている7軒の窯元さんをご紹介いたします。
(順不同)

①丹久窯

土をそのまま焼締めにした昔ながらの丹波焼を作っている窯元さんです。焼き窯の灰がかぶり熱の化学変化でできるお皿の模様は、お料理の色や盛り付けにより様々な表情を見せてくれます。高級食材を扱う料亭などにもおすすめ。
ルアンではアミューズのお皿に使用しています。

②信凜窯

釉薬による赤や青の色彩と淡い色使いが人気の窯元さん。作品によって色の濃淡が変わるお洒落なデザインで、どれにしようか選ぶのが楽しみ。器の淡い色が食材の色と良くなじむので、普段使いの食器としても使いやすいです。
ルアンではメインのお肉料理のお皿で使っています。

信凜窯 http://nakaokanobuhito.com/

③大雅窯

丹波焼の大御所といえばこちら大雅工房さん。窯元にはギャラリーがあり展示販売もしています。シンプルで上品なデザイン、手になじむなめらかな質感が特徴。日常使いにもハレの日の料理にも使える器です。
ルアンでもメインのお料理のほか、小鉢や汁物の器などでも使用。

大雅窯 http://taigakobo.com/

④忠作窯

淡いインディゴと丹波焼独特の茶褐色が特徴的な作品。丹波篠山の山々を思わせる茶色地に白が映える土鍋は、意外と軽くて持ちやすく、おいしいお米が炊けます。
レストランルアンでも朝晩のごはんに大活躍。ふっくらできたてのごはんを味わっていただきたく、テーブル1組につき1つの土鍋をご用意しています。

⑤丹文窯

染料を使った表現が豊かでかわいい作品が魅力の丹波焼です。カラフルな色遣いに女性やお子様にも人気です。歴史ある窯元さんでシンプルなデザインもあり、ルアンではおばんざいやデザートのお皿にも使っています。

⑥源右衛門窯

丹波焼の磁器製品といえばここ、老舗の源右衛門窯さん。縦のストライプにやわらかなシルエットが特徴的で、和洋どちらにもなじみ生活に取り入れやすいデザインです。
ルアンでは茶碗、ミルクピッチャー、マグカップを使っています。とろっとした滑らかな手触りがまた気持ちいいんです。

⑦丸八釜

菊のデザインのお皿が印象的な窯元さん。丹波焼のシックなものから彩り豊かな現代風の作品もあり、普段使いやインテリアにもぴったり。
ルアンでは陶芸体験プランでお世話になっている窯元さんです。はじめての陶芸でも手びねりから丁寧に教えてくださいますよ。

丹波焼の陶芸作品が並ぶ店

今回ご紹介の窯元さんの作品は、こちらの「立杭焼公式サイトから購入可能です。丹波篠山の旬食材がネットで購入できるおうちで丹波篠山もぜひご利用ください。

丹波篠山の味覚を愉しめるレストランルアン

丹波篠山のご旅行には、近隣の「篠山城下町ホテル NIPPONIA」が便利です。篠山城跡や歴史美術館、町屋めぐりなど、城下町ならではの観光をお楽しみいただけます。丹波篠山の食材を使ったフレンチ創作料理をぜひご賞味くださいませ。

【兵庫 丹波篠山】篠山城下町ホテル NIPPONIA

ル NIPPONIAの和フレンチコース

所在地 兵庫県丹波篠山市西町25
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.sasayamastay.jp/