日本には、文化財保護法によって規定された、伝統的建造物群とその周囲の環境を含む歴史的風致を保存する〝重要伝統的建造物群保存地区〟が126地区あります。
VMG HOTELS & UNIQUE VENUESは、これらの伝統的建造物群保存地区にある歴史的・文化的価値の高い建造物を活用することで「観る文化財から利用する文化財」の実現に取り組み、町や歴史的な建物が持つ魅力を磨き上げることで、本物の価値ある体験をお届けしています。
天守、神社仏閣、名勝など、これまで一般では利用することができなかった歴史的価値の高い場所の中から今回は、〝重要伝統的建造物群保存地区〟の歴史風情溢れるまち並みをご紹介します。積み重なった歴史薫る日本の原風景に触れる特別なひとときをお過ごしください。
北総の小江戸と呼ばれた〝商家町〟香取市佐原
千葉県北東部に位置する香取市佐原は、かつて 江戸と銚子を結ぶ利根川水運の重要河港として繁栄を極めました。江戸から大正時代の商家の町並みが残る〝香取市佐原〟は、平成8年(1996年)、〝重要伝統的建造物群保存地区〟に選定されました。
香取市佐原の小野川と香取街道沿いに、木造・蔵造り、切妻・寄棟、平入、妻入など多様な建築様式の町家や土蔵、洋館がまち並みをかたちづくっています。
〝佐原商家町ホテルNIPPONIA〟は、佐原まち並みに点在する歴史的建造物を当時の趣をそのままに蘇らせた分散型ホテルです。歴史的なまち並みに溶け込み、現代にいることを忘れてしまうような心地よい空間は、悠久の時の流れに誘います。
製塩業と町人文化が生んだ〝製塩町〟竹原市竹原地区
広島県南中部に位置する瀬戸内海に面した竹原市竹原地区は、古くから瀬戸内の交通の要衝として発展し、室町時代より港町として知られ、江戸時代後期は製塩業で栄えました。塩田と町人文化の隆盛が生んだ重厚な家々が立ち並ぶ〝竹原市竹原〟は昭和57年(1982年)に〝重要伝統的建造物群保存地区〟に選定されました。
平安時代、京都・下鴨神社の荘園として栄えた歴史から〝安芸の小京都〟と呼ばれる竹原には、江戸時代中期から明治時代に建てられた本瓦葺・塗屋造の町家が立ち並び、数寄屋造の優れた意匠の座敷と庭園をもつ家も往来の姿を今に伝えています。
〝NIPPONIA HOTEL 竹原製塩町〟は、江戸時代の栄華を物語る屋敷や由緒ある寺社が数多く残る竹原のまちなみに点在する元料亭や銀行、造り酒屋などを建物がもつ美しさと歴史を尊重しリノベーション。内装は名産の竹を使用し、白で塩や酒造りの麹を碧で豊かな瀬戸内の海を表現するなど、竹原の風土を感じられる心地よい空間へ蘇りました。
商人と職人の生業が息づく〝商家町〟八女市八女福島
福岡県南西部に位置する八女市福島地区は、江戸時代からの城下町に起源を持つ商家町で、地方の交通の要衝となり、物資の集散地として発展しました。商家町として栄えた姿を今に伝える〝八女福島地区〟は平成14年(2002年)に〝重要伝統的建造物群保存地区〟に選定されました。
提灯・仏壇等の伝統工芸の工房・店舗が残る八女福島には、江戸から昭和初期に建てられた150軒ほどの建物が旧往還道路沿いに連なっています。商家的な色彩と職人の工房的な色彩を併せ持ち、白壁の土蔵造りの町家が、美しい町並みを形成しています。
〝NIPPONIA HOTEL 八女福島〟は、八女福島のまちに点在する〝老舗茶舗〟や〝酒蔵〟などの歴史的建造物を伝統的な佇まいや意匠はそのままに、最小限のリノベーションで現代的な快適さをプラスした分散型ホテルです。
そのまちや建物の歴史・背景を尊重し、一つひとつ異なるコンセプトを紡ぎだし、まちに溶けこむように泊まる、他では味わえない特別なひとときをお過ごしください。
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