2023.12.15

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【レポート】「時代祭」のディープな魅力を応天門前観覧席からお届け

2023年10月22日、平安神宮会館では平安神宮応天門前に時代祭特別観覧席を設け、30名を超えるお客様をお迎えしました。
時代祭といえば、明治維新から延暦時代まで各時代の装束を身につけた約2,000人が牛馬を従えて都大路を練り歩く行列が有名ですが、行列のゴール地点である応天門前観覧席から観る時代祭は格別です。
歴史に詳しくなくても楽しめる、時代祭のディープな魅力をレポートします。

坂本龍馬に、織田信長。白馬に乗った巴御前も。歴史上の偉人たちが目の前を練り歩く。
見事な秋晴れに恵まれた2023年の時代祭。
応天門前観覧席に着席し、専門家によるガイドをイヤホンで聴いていると程なく、京セラ美術館前の大鳥居のほうからピーヒャーラドンドンドンと鼓笛の音が聴こえてきました。明治維新勤王隊です。
続いて、坂本龍馬や高杉晋作といったテレビなどでしか知らなかった歴史上の人物が、自分の目の前を歩いています。
まるで、その時代に自分が生きているかのように引き込まれていきました。
時代はめまぐるしく移り変わっていきます。明治維新の次は江戸幕府が朝廷に遣わした大名列、天下統一のため上洛した織田信長、女武将のほまれ高い巴御前(ともえごぜん)は鎧を身につけ白馬にまたがって登場。
イヤホンガイドによると、行列の主役は各時代の天皇と仲が良かった歴史上の人物なのだそう。こういった時代背景を聴きながら行列を観ると断片的にしか知らなかった知識がつながって、千年の歴史を早送りで見ているかのように爽快でした。

観衆がどよめき、大きな拍手が。行列が立ち止まった時こそ最大の見せ場
歴史上の人物が練り歩く時代行列。その衣装や道具は時代考証に支えられた“本物”だからこそリアリティがあるのですが、実は行列が立ち止まった時にこそ最大の見せ場が。それは、庶民の間で流行した風習をリアルに楽しめることです。
例えば江戸時代の行列では、飛脚に扮した人が荷物を下ろし、番傘を広げて傘回しを披露。くるくると回る番傘の上にいろいろな物を放り投げて器用に回すと、おおっ…と観衆がどよめき大きな拍手が。観覧席の子どもたちもキラキラと目を輝かせて見入っていました。
イヤホンガイドの解説によると、飛脚は京から江戸まで数日かけて郵便物を運ぶため、東海道の宿場町で傘回しなどの芸を披露して宿賃を稼いでいたそう。
今、自分がリアルに観ている芸を昔の人びとも楽しんでいたと思うと感慨深く、なによりシンプルに楽しい。
このように、すべての行列が立ち止まってパフォーマンスを披露してくれるのも、応天門前観覧席ならではの魅力です。

一般非公開の大極殿祭に参列して日本の安寧と世界平和を祈る
このあと時代行列は平安神宮大極殿前に整列し、平安京を開いた第50代・桓武天皇と平安京有終の第121代・孝明天皇のご鳳輦を本殿に還す大極殿祭が行われました(一般非公開)。朱塗りの大極殿前に各時代の衣装を身につけた人びとが集い拝礼する風景を間近で観たとき、あらためてわが国の長い歴史に思いを馳せ、日本の安寧と世界平和を祈る気持ちが湧き上がってきました。

秋の京都を五感で味わい尽くす 時代祭特別ランチコース付きプランも
2023年の時代祭は京都府警の発表によると、3年ぶりの開催だった昨年を上回る約6万8000人が詰めかけ、過去10年間で最も多い人出となりました。
来年も平安神宮会館では、喧騒を避けて時代祭を満喫できるランチ付きプランをご用意します。

ランチ付きプランは、約1万坪の国指定名勝庭園「神苑」を一望する平安神宮会館バンケットルームにて、VMGレストランの石井グランシェフ監修「時代祭特別コース」を堪能。
時代行列の到着時刻に合わせて会館からすぐの応天門前観覧席へ移動し、時代行列とパフォーマンスをイヤホンガイド付きでご鑑賞いただけます。

時代祭をゆっくり楽しみたい方はもちろん、歴史に詳しくはないけれど京都が好きという方も、来年はぜひ平安神宮会館で秋の京都を五感でお楽しみください。

◆会場情報◆
平安神宮会館
〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町 97
TEL:0120-210-189 (VMG総合窓口/受付時間 11:00〜20:00)